前回の続き・・・。
前回、メキシコの主食であるトウモロコシ栽培についての現況を寄稿した。
前述通り、我が国でも、 GM 品種の菜種を栽培していないにもかかわらず、 GM 品種との交雑による種が発見されている。
これが事実であれば、我々の主食であるイネもいつどのような状況で、交雑種が発見されるか分からない・・・。
ただただ、そうならないことを祈るばかりでいて良いのだろうか・・・((((ToT)†~~~ GM退散!!!
今回の寄稿では、 GM 作物が抱えている危険性を最初に取り上げた。
復習しよう・・・!
1. 遺伝子組み換えは消化を混乱させる。
2. 遺伝子組み換えはガンの原因となる。
3. 遺伝子組み換えは除草剤の使用を増加させる。
4. 遺伝子組み換えはネイティブな種子や蜂や昆虫に損害を与える。
5. 遺伝子組み換えは環境を汚染する。
6. 遺伝子組み換えは土壌のミネラルを激減させ、有益なバクテリアを破壊する。
7. 遺伝子組み換えは作物を破壊するスーパー雑草やスーパー害虫を生み出す。
これに関しては、GM 推進論者等は、多くの反論があるのだろう・・・。
2016 年には、GMOアンサーズ(※注 1 )が、世論調査会社(OCR)と共同で、全米で調査を実施し、消費者から寄せられた疑問点のうち、数の多かった上位 10 項目の内容と回答を公開している。
(※注 1 ) GM 作物の健康と安全性について、バイオテクノロジー産業から作り方やデータを譲り受け、GM 作物に関しての疑問を、消費者にわかりやすく答えるため作られた組織。
Top 10 Consumer Questions About GMOs, Answered
邦訳した PDF もあるようなので紹介しよう・・・!
「遺伝子組換え作物( GMO )に関する消費者からの質問トップ 10 ~ GMO アンサーズ作成、バイテク情報普及会訳~2016年」
日本モンサント社も、自社 HP で、「モンサントについてよくある10の誤解」と銘打って、様々な意見に反対している。
推進論者は安全を謳い、反対論者は危険を唱える・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
まあ、当たり前と言えば当たり前の構図である・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
次段で、今回のタイトルにある“遺伝子組み換え問題に朗報”の理由を寄稿した。
それが、今年 8 月 10 日(現地時間)、米・カリフォルニア州でモンサントに対する歴史的判決が下されたというものである。
「モンサント社のラウンドアップによってガンになったとして訴えていたドウェイン・ジョンソン氏の訴えを認め、陪審は、モンサント社に対して、懲罰的損害賠償金 2 億 5,000万ドル(約 280 億円)と補償的損害賠償金や、その他の費用を合わせた計約 2 億 9,000 万ドルの支払いを命じる評決を出した。」
そして、同種の訴えを、数百件・数千人とういう単位で起こされているということだ。
これに対して、モンサント社は以下のように反論している・・・。
The Verdict was Wrong on Glyphosate
邦訳が日本モンサント社にあったので転載する・・・m(_ _)m
声:「著作権とか言わないでね・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛」
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『グリホサートに関する陪審員の誤見について』
2018/08/13
モンサント副社長:スコット・パートリッジ(Scott Partridge, Monsanto Vice President)
ドウェイン・ジョンソン氏 対 モンサント・カンパニーの裁判を受けて、皆様同様に、ジョンソン氏に対しまして当社一同より心からお見舞い申し上げます。
また、ジョンソン氏ご家族の心中もお察しすると同時に、疑問に対する解答を求めていらっしゃることを理解しています。
解答はグリホサートではありません。
グリホサートは発がん物質ではありません。
陪審員は間違った理解をしており、当社としては、陪審員の評決に対して上訴し、農業生産者やその他関係者に不可欠なツールであるグリホサートを積極的に守り続けてまいります。
上訴審においては科学が勝つと確信しています。
陪審員の評決が科学を変えることはありません。
グリホサートには、 40 年以上に渡り安全に使用されてきた歴史があります。この間、研究者達はグリホサートががんを引き起こさないことを立証する800以上の科学的な試験研究と検証を実施してきました。米国立衛生研究所( NIH )および国際連合食糧農業機関・世界保健機関( FAO/WHO )合同残留農薬会議( JMPR )は、両者ともにグリホサートが発がん物質ではないことを最近、再び断言しています。
米国環境保護局( EPA )や欧州、カナダ、日本、オーストラリア、韓国、その他の規制当局は、承認された農薬製品を定期的に審査しており、グリホサートは発がん性がないということを一貫して再表明しています。
科学を議論せずに、原告弁護士は、繰り返し事実を歪曲し、陪審員を煽るために根拠のない、悪質な感情的アピールを行いました。
本件における原告弁護士の行為には非常に心を痛めています。
裁判官は、数回に渡り本行為を戒め、これらの発言を無視するよう陪審員に指示しました。本行為が不当に陪審員の評議に影響を与えたことを懸念しており、上訴審では本問題について取り上げる予定です。
原告弁護士は、彼らが科学では勝てないことを認識しています。
本訴訟は、国際がん研究機関( IARC )という一組織のみの決定に基づいています。
IARC は規制当局ではなく、独立した研究を行っていません。
IARC は、ビール、肉、携帯電話、コーヒーに発がん性があると分類した組織です。
ロイターおよびロンドン・タイムズによる調査報告書によると、グリホサートを審査したIARC のメンバーが重要な科学的データを隠蔽し、主要研究の結論を編集し、米法廷弁護士と密接に調整していたことが明らかになっています。
2015 年に発表された IARC の決定後、法廷弁護士はモンサントに対する訴訟を起こすために公募による広告キャンペーンを開始しました。
IARC の決定以前は、グリホサートをがんの起因とする訴訟はありませんでした。これらの訴訟数件に責任を有する連邦判事は最近、原告の証拠は「薄弱」であり、IARC の意見に基づいて裁判に訴訟を持ち込む弁護士は全て「手ごわい挑戦」に直面すると述べました。
当社は今後控訴の申し立てをします。
申し立てに関する裁判所による判決に従って、必要に応じてカリフォルニア州控訴裁判所へ上訴します。
当社は科学が最終的に勝つと確信しています。
農業生産者やその他関係者にとってグリホサートを成分とする農薬は非常に重要であり、根拠のない訴訟をそのまま放置しておくわけにはいかないのです。
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かなり強気である・・・(llllll゚Д゚)ヒィィィィ
上告審の結果がどうなるかは分からない・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…
ただ、我々の口に入るものなのだ・・・。
無関心は止めよう・・・!
自身で良しと判断するか悪しと判断するかは自由である。
しかし、我々だけではなく、我々の子孫、次の代、そしてその次の代へも影響しかねないということだけは事実である。
朗報になるか、悲報になるかは立場次第だが、是非、考えて欲しい。
ここで大きな声では言えないが、抗酸化の世界では、既に答えを見出だしているとだけ伝えておこう・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
完