前回の続き・・・。
前回、北海道が突出して感染が拡大していることを寄稿したが、北海道に続いて、長野県も感染が急拡大している。
長野県は、 11 月 16 日(水)に新規感染者 3,821 人が報告され、『第 7 波』の最多感染者数 3,649 人を越えた。
1 週間移動平均でも、 2,654.43 人と『第 7 波』のピークの 2,928.72 人に迫りつつある。
死亡報告数も 8 月 30 日(火)の 14 人が 最多だったが、 11 月 21 日(月)には、それを大きく上回り 32 人の報告となった。
これまでの感染拡大は人口の多い首都圏などから始まり、移動に伴って各地に広がることが多かったのが、今回は、北海道、東北地方、北陸地方、更に、長野県などが感染拡大している。
そして、分かってきたことは、今夏の『第 7 波』以降主流になったオミクロン株の“ BA.5 ”が最も多い状況が続いているらしい。
道によると、道立衛生研究所が感染者の検体のゲノム解析を無作為で抽出して行っているが、“ BA.5 ”以外の別系統のウィルスは確認されていないという。
これらを考えると、『第 7 波』の再燃となるのだろうか?
17 日(木)の専門家会合では、『第 7 波』で“ BA.5 ”に感染した人が多かった地域では免疫を持つ人の割合が高い一方、感染者が少なかった地域では免疫を持つ人の割合が低く、感染者数が増加しているという見方が示された。
確かに、人の移動が大きい連休などの後には、北海道や沖縄県などの観光地は感染拡大傾向にあった。
しかし、今回は、沖縄県はそれほど感染者数が拡大傾向にあるわけではなく、どちらかと言うと低調に推移している。
これらを鑑みると、北海道、東北、北陸、甲信越の感染拡大は『第 7 波』の再燃と考え、やはり、『第 8 波』は、現在、欧米で感染拡大しているオミクロン株の変異種に注意すべきだろう。
更に、『第 7 波』が再燃中の地域にもオミクロンの変異種も混在してきた場合、『第 7 波』より更に高い波に飲み込まれることも想像され、医療現場の逼迫は目に観るより明らかだ。
来たるべき荒波に対する準備は・・・?
ワクチン(笑)?
三密回避(笑)?
手指消毒(笑)?
先週後半の感染動向をリンクで報告する。
次回へ・・・。