前回の続き・・・。
日本人が米を食べるにあたり、重要視する“もっちり感”が、市販の米は、品種、産地、生育環境に左右されるのに、抗酸化米の場合は、品種、産地に関係なく、“もっちり感”を残し、美味しく食べることが出来るのは、何故か・・・?
答は簡単である・・・。
デンプンは、高分子化合物でできており、分子が鎖状に繋がった末端にのみ還元性を示すグルコース単位が残っているだけだからである・・・。
難しいかな・・・?
つまり、還元生がかなり低いという性質を持つことを示している・・・。
要は、酸化しやすいということ・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
ところが、抗酸化米は、常識的なデンプンでなく、非常識なデンプンになっているわけである・・・p(〇´∀`〇)q
そのため、品種、産地に関係なく、“もっちり感”を残し、美味しく食べることが出来るのである・・・。
当然、冷めても、酸化しにくいので美味しさを持続できているのである・・・(。-∀-) ニヒ♪
それでは、例の玖珠産H氏米は、冷めたものを食べるとどうなったかというと・・・。
出張前夜、オニギリにして、約12時間後に食べてみたのだが、もっちり感は持続していて、美味しさも持続していたのだ・・・(o^皿^)\ニパッ♪
・・・と、長々と解説してしまった。
本題へ・・・。
出張当日(10/14)は、朝早いフライトだったので、福島に着いて、暫くして、H氏にお米を食べた感想を電話でお伝えした。
私:「しっかり、抗酸化力をもった米になってましたよ。」
H:「そうですか~。」
私:「Hさん、炊飯の時に、どの位、お水を入れましたか?」
H:「いや~、家内に任せっきりなんで、私は詳しくは判らないんですよ・・・。」
私:「ああ、そうですか。一般的に、新米は水を少なめにして、炊きますよね?」
H:「はい。」
私:「ところが、抗酸化米は通常より、水を多めに入れて炊くんですよ。」
H:「へ~っ。」
私:「熱を加えること自体が酸化ですよね?」
H:「はい。」
私:「抗酸化米は非常に還元力の強い米なので、炊飯という酸化側に傾ける行為を行った場合、通常よりも、水を大目に使用して、バランスを保つんですよ。」
H:「そうなんですか。いやぁ、実は、米をお配りした近所の方から、普通に炊いたら寿司飯みたいに固くなったって言われたんですよ。それで、納得がいきました。」
私:「Hさんのお米の場合、1回のえみな給水だったので、通常、水を多くする量の半分程度で炊きあげてみたんですが、それでも、まだ、すこし固さが残っていたんで、かなりの良いできじゃないかなと思いますよ。」
H:「どえくらいの水を多めに入れるんですか?」
私:「例えば、3合炊くのであれば、半目盛り上の3合半の目盛りまで水を入れて炊くんですよ。」
H:「じゃあ、通常の新米より2割くらい大目の計算になるんですかねぇ?」
私:「う~ん・・・。そうですね・・・。その程度で良いと思います。まあ、それを目安にして、調節してみて下さい。」
H:「判りました。いやあ、自信が付きましたよ!」
私:「私も、今まで、通年通して米作りをしてきたので、1回のえみな給水ってのは初めてなんで、どの程度の物が出来上がるか、予想が付かなかったんですが。予想以上のものが出来て、ビックリしてますよ!」
H:「晩生のものは、頂いたセラミックを水口に付けて、えみなを2回撒いているんで、もっと、良い物は出来そうですね。」
私:「いやあ、楽しみですよねぇ!」
H:「また、送りますんで、ご意見を聞かせて下さい。」
私:「前回、送って頂いた分も、半分に分けて、会田の方にも送っているんですよ。」
H:「え~っ!少ししか送っていないのに・・・。」
私:「いや、まあ、私らは、とりあえず、量よりも出来を見たいんで・・・(笑)」
H:「会長にも送ろうとは思っていたんですが、いきなりは失礼かと思いまして・・・。」
私:「大丈夫ですよ。私の方から、会田へは転送しますから・・・。」
H:「判りました。これからもご指導よろしくお願いします。」
私:「いえいえ、私の方こそ、今回は驚かされたんで、これからも情報をお願いします。」
H:「はい。色んな記録を取っていますので、また、ご連絡します。」
・・・と、山形へ農業指導にいく途上で、大分・玖珠の結果を手みやげにできた私だった。
次回へ・・・。