「真実の口」959 空白の一日・・・五

前回の続き・・・。

家内に送ってもらい、1時過ぎに病院に着く。

整形外科の待合いの前で、待つこと暫し、私の番号が掲示板に点灯する。

看護師(以下:看):「佐々田さ~ん。佐々田共一さ~ん。」

私:「はい。」

看:「診察室にどうぞ~。」

私:「はい。」

診察室に入るなり、私が椅子に座る前から、医師が話しかけてきた。

医師(以下:医):「前回の時と余り変わりませんね~。」

私:「そうなんですか?」

レントゲン写真を見ながら・・・。

医:「右が前回の時で、左が今回のですが、腰椎の間隔も変わらないですしね~。」

私:「しかし、前回の症状と似たような感じで、動けなくなったんですよね。」

医:「いつからですか?」

私:「昨晩からです。」

医:「何か思い物を持ち上げましたか?」

私:「いえ。座っていて立ち上がろうとしただけですが・・・。まあ、昼に娘を抱きかかえたりはしましたが・・・。」

医:「どちらかというと筋肉痛ですかね~。」

私:「・・・。」

医:「排便して、拭く時に、触れられている感触はありましたか?」

私:「はい・・・。」

医:「小便時はどうですか?出ている感覚はありましたか?」

私:「はい・・・。」

声:「何だか、羞恥心を煽る質問攻めだなぁ。そんな趣味無いのだが・・・。」

医:「立ち上がってみてください。」

私:「はい。」

医:「かかとで立ってみてください。」

私:「はい。」

医:「つま先で立ってみてください。」

私:「はい。」

医:「今度は、つま先とかかとを交互に繰り返してみてださい。」

私:「はい。」

医:「正常ですね~。」

私:「はあ・・・。」

医:「ベッドに仰向けになってみて下さい。」

私:「はい。」

医:「足に痺れはないですか?」

私:「いや~、前回入院して以降、麻痺しているような微妙な感覚は残っていますが・・・。」

医:「触っているのは判りますか?」

私:「はい。」

医:「これは大丈夫ですか?」

・・・と言って、私の足を持ち上げた。

私の嫌な記憶が蘇る・・・。

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私:「#$▽%&■*@・・・・」

次回へ・・・。