前回の続き・・・。
前回、少し脱線したので本題へ戻す。
4月16日(日曜日)、熊本テルサで開催された『復興記念シンポジウム』に出席した。
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開場12:00
開会13:00~15:00
【次第1】
・「復旧・復興プラン」の進捗状況
・災害対応の検証結果
【次第2】
くまもと復旧・復興有識者会議
~熊本地震からの創造的復興に向けて~
次第3
合奏「三百六十五歩のマーチ」(熊本県立熊本工業高等学校 吹奏楽部)
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【次第1】
・「復旧・復興プラン」の進捗状況
第5回平成28年熊本地震復旧・復興本部会議
※式の前々日に行われた当該会議で使われた資料がシンポジウムで発表されたようなので転載する。
我々がいただいた資料は白黒で、簡素化したものなので、こちらの方が分かりやすいかと思う。
・災害対応の検証結果
熊本地震の概ね3カ月間の対応に関する検証報告書(概要版)
※平成29年3月31日公表
我々が会場でいただいたものは、写真等が付いていたが、簡素化されていたようなのでこちらの方がより詳しいかと思う。
【次第2】
くまもと復旧・復興有識者会議
登壇したメンバーは・・・。
座長:五百旗頭真・熊本県立大学理事長
座長代理:御厨貴・東大名誉教授
金本義嗣・電力広域的運営推進機関理事長
河田恵昭・関西大社会安全研究センター長
古城佳子・東京大大学院総合文化研究科教授
谷口将紀・東京大学大学院教授
坂東真理子・昭和女子大理事長
主催者代表:蒲島郁夫熊本県知事
まあ、Wikipediaで検索したら、すぐに名前が出てくるお歴々ではある。
この有識者会議とやらの話を聞く機会が多いのだが、一言で切り捨てるのであれば、一般市民に発表する価値はない。
やたらと英語(?)・カタカナ(?)が多くて、頭に入らないし、心に響かないのである。
私は幾度となく聞いているので、分からないこともないのだが、普通に初めて聞いた人はチンプンカンプンだと思う。
ニュース解説者でお馴染みの池上彰氏は誰でも知っていることと思う。
池上氏が、「週刊こどもニュース」を担当していた時・・・。
大人が当たり前と思っていることでも、前提知識がほとんどないこどもは様々な角度で疑問を持ち、様々な質問をしてくる。
それに対して、こどもでも理解できる言葉を使って、如何にしてこどもに伝えられるかを学んだらしい。
前述の有識者たちも、賢いのかもしれないが、いくら難しい理屈を並べても、伝わらなければ意味がないということを理解してほしいものだ。
そんな中、防災の専門家らしい河田恵昭氏の話は非常に気になる内容だった。
ザクッと言えば、「“プッシュ型支援”は、首都直下型地震や南海トラフ地震など、熊本地震を大きく超える被害が出た場合には役に立たない。」ということだった。
“プッシュ型支援”とは、被災した自治体からの要請を待たずに、必要不可欠と見込まれる物資を調達し、被災地に緊急輸送する支援方法のことである。
これの反意語は、“プル型支援”で、被災した自治体からの要請に応じて必要な物資を調達し、被災地に供給する支援方法のことをいう。
熊本地震では、5月13日まで、国によるプッシュ型支援が行われ、5月14日からは、熊本県が主体となって物資供給を行っている。
その支援の内容は以下のようになっている。
このプッシュ型支援に対して、蒲島知事は、『政府が進めた“プッシュ型支援”は被災者にとっても「食料がすぐそこまで来ている」という安心感につながりました』と述べている。
しかし、その一方で現場の県担当者は、「国が主導しているので、どこに何が届くのか分からない」と困惑・・・。
また、避難所では「水が過剰に配送された」「食料品は足りているが、歯ブラシなど日用品が足りない」とミスマッチを指摘する声も出ていた。
次回、河田氏の発言を検証してみる・・・。