「真実の口」1,958 新型コロナウィルス・・・447

前回の続き・・・。

アメリカ・フロリダ州立大の研究チームの興味深い記事を見つけたので紹介する。

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コロナ流行で性格が変化 若い米国人、協調性低下

新型コロナウィルス流行は人の心にさまざまな影響を及ぼす。

米フロリダ州立大のチームがパンデミックの前後で米国人の性格がどのように変化したかを調べると、若い世代で協調性が低下する一方、神経症傾向が強まるなどの変化が起きていることが分かった。

災害に伴うストレスは抑うつ症状などを引き起こすが、人の基本的な性格は変化しにくいと考えられてきた。

チームは「これが一時的な現象でないとすると長期的なメンタルヘルスのリスク要因になる」と指摘する。

チームは米国で 2014 年から 2022 年に 3 回実施されたオンライン調査データを分析。

性格を構成する「ビッグファイブ」と呼ばれる五大要素の変化を約 7,000 人で調べた。

五大要素

1⃣ 神経症傾向(否定的感情に陥りやすい)
2⃣ 外向性(会話や外出を好む)
3⃣ 開放性(創造的で慣習にとらわれない)
4⃣ 協調性(人を信じやすく率直)
5⃣ 誠実性(秩序だっていて責任感がある)

流行が始まった 20 年は神経症傾向が一時的に変動した以外は大きな変化がなかったが、 21 ~ 22 年は全体として外向性や開放性、協調性、誠実性といった要素が低下する傾向がみられた。

特に、 30 歳未満の若い世代では低下の度合いが大きく、神経症傾向も強まっていた。

人は一般に年を取ると協調性や誠実性が高まるとされるが、本来は何年もかかる逆方向の変化が若い世代で短期間に起きているのが懸念される。

米国では、同時期に連邦議会襲撃など衝撃的な出来事も起きたコロナ感染の後遺症も含め、さまざまな要因が性格の変化に影響している可能性があるとチームはみている。

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日本人はアメリカ人に比べて、元来、開放的ではない。

この 3 年間の自粛、巣ごもり生活が我々の生活に多大な影響を与えていることは否めない。

果たして、若者たちの数年後にどのような影響が出てくるのかは未知数である。

先週中半の感染動向をリンクで報告する。

12 月 14 日(水曜日)

12 月 15 日(木曜日)

次回へ・・・。