「真実の口」2,277 サバイバー ㉝

前回の続き・・・。

前回、内視鏡検査を受ける際の注意点を寄稿したが、内視鏡検査についての説明文書を頂いたので紹介する。

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【消化器内視鏡今日検査 説明文書(上部)】

消化器内視鏡検査は、消化管(食道、胃、大腸など)の中を内視鏡で観察し診断を行う検査です。

消化の状態を詳しく把握するため、必要に応じて色素駅の散布や生検(組織採取)を行います。

検査を楽に受けられるように、希望によっては、鎮痛剤、鎮静剤を使用することも出来ます。

検査に伴う危険性には以下のよなものがある。(発生頻度は日本消化器内視鏡学会の全国調査報告に基づく)

のど麻酔(キシロカイン)によるアレルギー(ショックなど)が 0.01% ( 1 万人に 1 人)程度見られます。

出血や穿孔せんこう(消化管に孔があくこと)が 0.012 ~ 0.024% ( 1 万人に 1 人~ 2 人)に見られます。

出血の固まりを防ぐ薬(ワーファリン、バイアスピリンなど)を服用中の方は出血のリスクが高くなります。

しかし、血栓症(脳梗塞や心筋梗塞など)予防の視点から、担当医の指示がない限り自己判断で血液の固まりを防ぐ薬を中止しないでください。

出血のリスクが高いと判断した場合は、生検を行いません。

多量の出血や穿孔が起こると、内視鏡的処置、輸血や手術が必要となることがあります。

鎮静剤、鎮痛剤を用いると、血圧低下や呼吸抑制などを生じることがあります。

また、薬の副作用で、無意識に体動が起こることがあります。

検査に支障をきたす場合、安全ベルトを用いて身体を固定することがあります。

鎮静剤、鎮痛剤使用後は眠気が残るため、検査当日は自転車や車の運転はできません。

治療前の検査の方などは鎮痛剤、鎮痛剤をおすすめする場合がありますので、自転車・車・バイク等での来院は控えてください。

検査後 1 時間ほど休憩し、可能であれば付き添いの方と一緒に帰宅してください。

消化管の動きを抑える薬を使用した場合、緑内障、前立腺肥大、心臓病、糖尿病が悪化することがあります。

強い力でマススピースを嚙んでしまうことにより、歯が折れたり抜けてしまう可能性があります。

色素には遺伝子性の可能性及び発がん性のリスクのあるものも含みますが、一時的に使用するものであり、代替品がなく、使用によるリスクより利益が上回る場合に限って使用します。

私たちは検査に伴う危険に対し、適切に処置できるように準備していますが、十分に手を尽くしても 10 万人 1 人の割合で内視鏡検査によって死亡例があると報告されています。

上記の内容についてご同意いただける場合は、署名捺印の上、内視鏡受付に提出してください。

なお、代理人の場合は、ご家族の中から代表者の方が続柄とともにご記入下さるようにお願いします。

また、当院では、学会等の発表や研究に内視鏡画像や検査に関連する診療情報を利用する場合がございます。

その場合は、すべての患者様は匿名化されており、プライバシーに関する情報が外部に漏れることはありません。

このような 2 次利用に関して患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんのでおっしゃってください。

その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

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内視鏡検査・・・。

内視鏡検査

我々が、俗にいう胃カメラだが、内視鏡検査とには違いがあるようだ。

内視鏡と胃カメラは、まったく別の機器になるらしい。

胃カメラは 1950 年に日本で開発された医療機器で、挿入管の先端には小型のスチルカメラと照明用豆ランプが取り付けられていたそうだ。

因みに、オリンパスである。

私のようなカメラ小僧にはカメラメーカーとして認識しているのだが、世界初となる実用的な胃カメラを開発したオリンパスは、消化器内視鏡の世界シェアを 70% と圧倒的な存在感を誇っている消化器科、泌尿器科、呼吸器科領域のリーディングカンパニーである。

余談だが、オリンパスは、 2020 年 6 月 24 日、デジタルカメラを中心とする映像事業を分社化して、投資ファンドに売却すると発表し、完全に撤退してしまった。

話を戻そう。

当時、開発されたばかりの胃カメラは、リアルタイムでのモニタリングはできず、先端が胃に達したところで写真を撮影し、検査が終わった後に現像して診断を行うものだったそうだ。

画期的なシステムだったらしいが、管も太く、時間も長くかかったようだ。

胃カメラの経験者ならば、あの管が通る時のしんどさを数倍にして、時間も長くかかったと想像すれば、ゾッとするのではないだろうか?

一方、内視鏡は光を伝送する光ファイバーを用いた機器である。

現在の内視鏡は先端部に CCD と呼ばれる半導体素子(超小型カメラ)を備え、胃の内部を動的かつリアルタイムで観察・記録できる。

CCD 以外にもライトガイド(照明)、送気・送水管、生検鉗子孔が装備されており、映像は高画質なハイビジョンで再生される。

つまり、現在の内視鏡は光ファイバーの開発によって生まれ、1970年代後半頃にそれまでの胃カメラに取って代わって普及したということだ。

内視鏡と胃カメラは狭義には別物であるにも拘らず、今でも胃の検査に使う内視鏡を多くの人は「胃カメラ」と呼んでいるようだ。

患者だけでなく、医師も簡略化した表現として「胃カメラ」と呼ぶことがあるので、広義では同じものとも言えるのかな・・・?

脱線したが、再度、話を戻す。

私も内視鏡検査を受けたことはあるのだが、その際に、10 万人 1 人の割合で内視鏡検査によって死亡例があるという話は聞いたことがない(笑)。

前夜・・・。

晩御飯は 6 時 30 分に食べ始めて、 7 時に食べ終わる。

アルコールもないので食事にかける時間は、本当に短くなった(笑)。

アルコールがある時は、 1 時間半~ 2 時間位、食事を楽しんでいたのではないだろうか?

20 時前までに、アルコールなし生活の唯一の楽しみであるコーヒーを淹れる。

サイフォン

次回へ・・・。