「真実の口」1,809 新型コロナウィルス・・・298

前回の続き・・・。

前回、前々回、前々々回と 1 月 21 日(金)に開催された合同部会の“アナフィラキシー事例”、“心筋炎・心膜炎”、“血小板減少症を伴う血栓症( TTS )”について取り上げたが今回は“死亡例”を報告する。

≪死亡報告事例≫

【ファイザー社製】

1.報告状況

・前回の集計対象期間( 12 月 5 日)以降、コミナティ筋注の副反応疑い報告において、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が新たに 34 件(うち、 3 回目接種後の事例は 1 件)あり、令和 3 年 2 月 17 日から令和 4 年 1 月 2 日までに報告された死亡事例は計 1,372 件となった。
・なお、上記に加え、令和 4 年 1 月 3 日から令和 4 年 1 月 14 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が 5 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)あり、総計 1,377 件(※注 1 )となった。

(※注 1 ) 1 月 2 日までの調査において同一症例であることが明らかとなった 15 組( No.154 と No.394 、 No.158 と No.215 、 No.367 と No.564 、 No.468 と No.511 、 No.414 と No.887 、 No.539 と No.753 、 No.569 と No.726 、 No.614 と No.688 、 No.650 と No.781 、 No691 と No.1320 、 No.770 と No.868 、 No.831 と No.1090 、 No.876 と No.907  、 No.1007 と No.1053 、 No.1072 と No.1123 )については報告内容を統合し、 1 件として計上。また、 27 件( No.22 、 No.288 、 No.409 、 No.410 、 No.471 、 No.535 、 No.536 、 No.548 、 No.559 、 No.571 、 No.687 、 No.722 、 No.733 、 No.762 、 No.764 、 No.768 、 No.850 、 No.858 、 No.978 、 No.1197 、 No.1,200 、 No.1237 、 No.1271 、 No.1292 、 No.1354 、 No.1361 、 No1374 )の取り下げがあり、以下に記す症例 No( 1 ~ 1,372 )と報告事例数( 1,414 件)は一致しない。

毎回断るが、当 Blog では、いたずらにワクチン接種後の死と接種を原因とする死を結びつけるつもりはない。

事実を事実として、認識した上で、自身のワクチン接種の判断材料にして欲しいと思うだけである。

前回までの死亡報告は、以下を参考にして欲しい。

「真実の口」1,692 新型コロナウィルス・・・195
「真実の口」1,695 新型コロナウィルス・・・198
「真実の口」1,707 新型コロナウィルス・・・210
「真実の口」1,714 新型コロナウィルス・・・216
「真実の口」1,720 新型コロナウィルス・・・221
「真実の口」1,723 新型コロナウィルス・・・224
「真実の口」1,735 新型コロナウィルス・・・236
「真実の口」1,741 新型コロナウィルス・・・242
「真実の口」1,750 新型コロナウィルス・・・250
「真実の口」1,759 新型コロナウィルス・・・259
「真実の口」1,770 新型コロナウィルス・・・267
「真実の口」1,779 新型コロナウィルス・・・276
「真実の口」1,793 新型コロナウィルス・・・284

(※注) スマートフォンの場合は、死因は右にスライドして確認できる。

No. 年齢 性別 接種日 発生日 接種回数 基礎疾患 死因
1402 74 6/18 6/29 1回目 不明 不明
1403 21 不明 不明 不明 状態悪化
1404 88 不明 12/20 2回目 不明 不明
1405 95 7/2 不明 2回目 心不全、心膜炎
1406 57 12/16 不明 3回目 不明
1407 59 8/4 8/18 2回目 脳卒中
1408 72 7/24 8/19 2回目 他剤(イクスタンジ)を被疑薬とするスティーブンス・ジョンソン症候群の発症に伴い、敗血症を生じた。
1409 78 不明 接種翌日 不明 不明 不明
1410 80代 7/11 7/13 2回目 不明 心筋炎
1411 58 不明 接種翌日 不明 不明 不明
1412 65 7/31 10/1 2回目 脳出血疑い
1413 65 9/28 12/1 2回目 不明
1414 42 12/6 12/9 2回目 不明
1415 75 11/22 11/28 1回目 急性呼吸不全
1416 70代 不明 不明 不明 不明 不明
1417 81 10/16 10/20 1回目 慢性心不全急性増悪
1418 91 6/7 6/30 2回目 ANCA関連血管炎(全身型)
1419 75 7/4 10/21 2回目 自己免疫性血小板減少性紫斑病
(VITT疑い)

【モデルナ社製】

1.報告状況

・前回の集計対象期間( 12 月 5 日)以降、モデルナ筋注の副反応疑い報告において、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告されたて報告された事例が新たに 6 件あり、令和 3 年 5 月 22 日から令和 4 年 1 月 2 日までに報告された死亡事例は計 65 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)となった。
・なお、上記に加え、令和 4 年 1 月 3 日から令和 4 年 1 月 14 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が 1 件あり、計 66 件(※注 2 )となった。

(※注 2 ) 12 月 5 日までの調査において他の新型コロナワクチン(コミナティ筋注)の症例であることが明らかとなった 1 件は除外。症例 No ( No.1~ 66 )と報告事例数( 65 件)は一致しない。

前回までの死亡報告は、以下を参考にして欲しい。

「真実の口」1,779 新型コロナウィルス・・・276
「真実の口」1,793 新型コロナウィルス・・・284

No. 年齢 性別 接種日 発生日 接種回数 基礎疾患 死因
66 30代 不明 不明 不明 不明 不明
67 70 12/20 12/28 3回目 不明

【アストラゼネカ社製】

1.報告状況

・前回の集計対象期間( 12 月 5 日)以降、バキスゼブリア筋注注の副反応疑い報告において、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告されたて報告されたた事例が新たに 1 件あり、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 1 月 2 日までに報告された死亡事例はは計 1 件となった。
・なお、上記に加え、令和 4 年 1 月 3 日から令和 4 年 1 月 14 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例はなかった。

No. 年齢 性別 接種日 発生日 接種回数 基礎疾患 死因
1 57 11/4 11/4 2回目 不明

報告取り下げ、統合、修正も兼ねて、ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社を併せて報告する。

今回から、 5 回前までを、比較対象にする

★男女比は・・・。

男性 764 ➡ 863 ➡ 882 ( -2 ) ➡ 907 ➡ 922 ( +15 ) 人

女性 588 ➡ 610 ➡ 625 ➡ 639 ( -1 )➡ 645 ( +6 ) 人

・不明: 12 ➡ 12 ➡ 14 ➡ 17 ➡ 17 ( ±0 ) 人

〔考察〕 接種回数の減少に伴い各ワクチンの死亡例は少ないが、やはり、男性の死亡例が若干多い。

★年齢構成は・・・。

10 代・・・ 3 ➡ 4 ➡ 5 ➡ 6 ➡ 6 ( ±0 ) 人

20 代・・・ 15 ➡ 19 ➡ 26 ➡ 29 ( -1 ) ➡ 30 ( +1 ) 人

30 代・・・ 19 ➡ 26 ➡ 31 ➡ 33 ➡ 34 ( +1 ) 人

40 代・・・ 32 ➡ 37 ➡ 40 ➡ 43 ➡ 44 ( +1 ) 人

50 代・・・ 61 ➡ 77 ➡ 84 ➡ 91 ➡ 94 ( +3 ) 人

60 代・・・ 107 ➡ 113 ➡ 116 ( -1 ) ➡ 120 ➡ 122 ( +2 ) 人

70 代・・・ 291 ➡ 298 ➡ 302 ( -1 ) ➡ 312 ➡ 319 ( +7 ) 人

80 代・・・ 457 ➡ 461 ➡ 467 ➡ 471 ➡ 473 ( +2) 人

90 代・・・ 262 ➡ 270 ➡ 271 ➡ 273 ➡ 275 ( +2 ) 人

100 代・・・ 14 ➡ 15 ➡ 15 ➡ 16 ➡ 16 ( ±0 ) 人

不明及び高齢者・・・ 6 ➡ 13 ➡ 15 ➡ 15 ➡ 18 ➡ 18 ( ±0 ) 人

〔考察〕 若年層の増加が続いていたが、今回は 50 代以降の死亡例が多数報告されている。 1 回目接種者が 1 億人を超え、約 80% が接種を終え、 2 回目接種ももうじき 1 億人に到達しようと言う我が国だが、政府は 3 回目接種をを前倒しにしようとしており、更には、 12 歳以下の接種も推し進めようとしている。ブレークスルー感染が当たり前になっている現在ワクチン接種の意味をもう一度考え直した方が良いのではないだろうか?本当に、医療逼迫しないためのワクチン推進なのだろうか??

★基礎疾患の有無を見てみると・・・。

・基礎疾患あり: 1,023 ➡ 1,029 ➡ 1,045 ( -1) ➡ 1,070 ( -1 ) ➡ 1,081 ( +11 )人

・基礎疾患なし: 142 ➡ 143 ➡153 ➡ 159 ➡ 162 ( +3 )人

・不明: 171 ➡ 191 ➡ 201 ( -1 ) ➡ 212 ➡ 219 ( +7 )人

〔考察〕 前回同様、基礎疾患がある方の方が比較すると多いのは相変わらずである。

★接種回数を見てみると・・・。

・ 1 回目: 714 ➡ 732 ➡ 742 ➡ 753 ( -1 ) ➡ 756 ( +3 )人

・ 2 回目: 480 ➡ 511 ➡ 537 ➡ 562 ( -2 ) ➡ 572 ( +10 )人

・ 3 回目: – ➡ – ➡ – ➡ – ➡ 2 ( +2 )人

・不明: 88 ➡ 90 ➡ 92 ➡ 99 ➡ 100( +7 )人

〔考察〕今回から 3 回目接種での死亡報告が入るようになった、ファイザー社及びモデルナ社各 1 例ずつだったがどちらも基礎疾患無しの方だった。

新型コロナワクチンにおいて死亡として報告された事例の概要

○ 新型コロナワクチンにおいて、予防接種開始後より今回の審議会までに死亡として報告された事例の概要は以下のとおりであった。

【ファイザー社製】

○ 予防接種開始 2021 年 2 月 17 日から前回の審議会( 12 月 5 日時点)までに、副反応疑い報告において死亡として報告された事例は 1,343 件( 100 万回接種あたり 8.1 件)であり、今回の審議会( 2022 年 1 月 22 日時点、 313 日間)までに、死亡として報告された事例は 1,372 件( 100 万回接種あたり 8.2 件)であった。うち、 3 回目接種後の事例は 1 件であった。
○ 症状の概要に記載された死因等は、虚血性心疾患 136 件、心不全 123 件、出血性脳卒中 106 件等であった。
○ なお、 2022 年 1 月 3 日から 1 月  14 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例は 5 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)であった。

【モデルナ社製】

○ 予防接種開始 2021 年 5 月 22 日から前回の審議会( 12 月 5 日時点)までに、副反応疑い報告において死亡として報告された事例は 59 件( 100 万回接種あたり 1.8 件)であり、今回の審議会( 2022 年 1 月 2 日時点、 219 日間)までに、死亡として報告された事例は 65 件( 100 万回接種あたり 2.0 件)であった。うち、 3 回目接種後の事例は 0 件であった。
○ 症状の概要に記載された死因等は、出血性脳卒中 10 件、虚血性心疾患 9 件、心筋炎関連事象 5 件等であった。
○ なお、 2022 年 1 月 3 日から 1 月 14 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例は 1 件( 3 回目接種後の事例)であった。

【アストラゼネカシャ社製】

○ 予防接種開始 2021 年 8 月 3 日から前回の審議会( 12 月 5 日時点)までに、副反応疑い報告において死亡として報告された事例はなかった。今回の審議会( 2022 年 1 月 2 日時点)までに、死亡として報告された事例は 1 件( 100 万回接種あたり 8.7 件)であった。
○ なお、 2022 年 1 月 3 日から 1 月 14 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例はなかった。

〔考察〕 過去掲載分を見て頂けると分かると思うが、各ワクチンごとに、死因に関して、件数の報告があっただのが、今回からは削除されているので死因を追えなくなってっしまった。

死亡例に関する考え方(副反応疑い報告の状況に関するまとめ)

【最新の死亡例の報告状況の整理・合同部会】
○ 副反応疑い報告制度において、ワクチン接種後の死亡例として報告されたものは、接種開始から 2022 年 1 月 2 日までにファイザー社ワクチンは 1,372 件( 100 万回接種あたり 8.2 件)武田/モデルナ社ワクチンは 65 件( 100 万回接種あたり 2.0 件)であり、これまで報告された頻度と比較して大きな変化はなかった。また、アストラゼネカ社ワクチンは 1 件( 100 万回接種あたり 8.7 件)であった。死亡として報告された事例のうち、3 回目接種後の事例はファイザー社ワクチンの 1 件あった。
○ 報告された症状等は虚血性心疾患、心不全、出血性脳卒中等であった。
○ 専門家による評価では、ファイザー社ワクチンの 1,372 件のうち、 1,363 件は情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できない( γ ) 9 件はワクチンと死亡との因果関係が認められない( β )とされた。また、武田/モデルナ社ワクチンの 65 件のうち、 64 件は( γ )1 件は( β )とされ、アストラゼネカ社ワクチンの 1 件は( γ )とされた。

【死亡例に関する論点のまとめ・合同部会】
○ 現時点においては、個々の死亡事例について新型コロナワクチンとの因果関係があると結論づけることのできた事例は認めない。
○ 引き続き 3 回目接種後の事例についても、集積する事例に関する情報を収集し、丁寧に評価を行っていくことにより、集団としてのデータを系統的に検討していく。
○ 死亡例の報告に関しては、現時点においては、 3 回目接種後の事例も含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない。

【私の見解】
今回、特に気になったのが、何故か基礎疾患等の欄に記入されているのだが、1,409 例目の 78 歳・男性と 1,411 例目の 58 歳・男性に関して、「接種後に多量の日本酒を飲酒。接種後翌日に死亡。」という事例が挙げられていた。接種後の飲酒は控えるべきであろう。また、 1,416 例目の70歳代・女性も同様に基礎疾患等の欄に記入されているのだが、「 製造販売業者のコールセンターに対し、一般の方から、ワクチン接種後の死亡事例として報告されたもの。ワクチン接種から不明日、友人の母が突然死亡した。健康に気をつけてちゃんと運動していた人であった。」という事例報告があった。このことを見ると、やはり全ての死亡事例が報告されているわけでは無いことがわかる。ただ、この基礎疾患等の項目に書き込む内容ではないと思うので、報告様式を精査して欲しいものだ。

次回へ・・・。