4月9日、3日目。
ソウルから車で約3時間半南に下った安東市から更に田舎へ移動。
周りに何もない・・・
何度も迷った末に、ようやく兪(ユウ)さんの“白い象農園”に着いた。
白い象というのは成功とか幸福とかの象徴らしい。
着いてみると大勢の方が集まっていた。
兪さんは農園を始めて以来、ずっと農薬を使っていたが、これではいけないとネットで探しているときに、BTNG社を見つけ出したらしい。
着いてみて話を伺うと、ここまでやっていただいていたのか驚いた。
既に、3,300坪全面にえみなを撒いて・・・
更に、病気で切らなければいけなくなった枝の全部にいきいきコートを塗っているのである。
倉庫の中でこんなものを見つけた。
こんなもので1本1本塗り上げていたんだ!
頭が下がる・・・
この地域には、5,000坪クラスのリンゴ農家が40人くらいいて、その先駆者となって抗酸化を広めたいという兪さんの意気込みが伝わってきた。
なかには5万坪の農家もあるらしい。
皆から様々な質問が飛んできた。
そのどれもに、一生懸命さが伝わってくる。
村長さんまでお越し頂き、是非、この抗酸化で村を盛り上げ、兪さんの農園がうまくいったときには、村全体で協力をしていただくことを約束していただいた。
兪さんを始め、皆が、何故、日本のリンゴ農家はこんな素晴らしいものを取り入れないのかと聞いてきた。
私は、逆に、問い合わせてこない日本の農家よりも、抗酸化を打ち出して一つのブランドとして、美味しくて食べるだけで健康になるリンゴを日本へ輸出した方が良いと提案してきた。
ASKマーク入りのリンゴが日本へ輸入されるのである。
実に愉快ではないか!
その後で、私に聞いてきたとしても、既に韓国で成功しているのだから、視察に行けばいいと私は答えると思う。
そのくらい、皆真剣である。
そして、流通に関しても、私なりの流通革命の話をしてきたので、是非、やっていただきたい。
また、兪さんは昨年取れたばかりのリンゴで100%ジュースを作っていた。
これも冷えていないのに美味しい。
これが、無農薬で環境回復農法のリンゴだといったいどうなるのだろう?
来年が楽しみである。