前回の続き・・・。
‟ Long COVID ”が厄介なのは、軽症、あるいは無症状だった人にも後遺症が残るケースが少なくないことらしい。
宮坂教授:
「『ネイチャー・レビューズ・マイクロバイオロジー』という著名な科学雑誌が 1 月 13 日付で掲載した欧米での研究データによると、コロナ感染で入院が必要だった人では約半数が後遺症を経験していますが、入院の必要がなかった軽症や無症状の人でも 10 ~ 30% という高い割合で後遺症が報告されています。
また、年齢では 36 歳から 50 歳に後遺症が多く見られ、男性よりも女性の割合が若干高く、複数回感染した人ではより後遺症が出やすいというデータもあります。
最近では『コロナの感染で死亡したり、重症化したりするのは一部の高齢者や基礎疾患のある人だけ』と思っている人が多いようですが、このまま感染拡大が続き、 30 代から 50 代という社会の働き手の中核となる世代に『コロナの感染自体は軽症でも、その後の後遺症で悩む人』が増えていくとすれば、深刻な問題だと思います。」
果たして、我々に対抗策はあるのか?
3 密を避ける?
手指消毒?
ワクチン?
しかし、政府は with コロナに向けて、ノー・マスクへも舵を切っている。
専門家はきっとこう言う・・・(笑)。
案の定、昨日、 2 日、ワクチンについて、ある研究チームから研究結果が公表されている。
長崎大熱帯医学研究所などでつくる疫学研究チームは 2 日、新型コロナウィルスのオミクロン株に対し、 2 回以上のワクチン接種で入院予防に、 3 回以上接種で入院患者の重症化予防にそれぞれ有効性を確認したと公表。
同チームは新型コロナワクチンの有効性を評価する研究を 2021 年 7 月から実施。
今回が第 8 報となる。
対象ワクチンは米ファイザー製及び米モデルナ製。
入院予防は、オミクロン株の派生型「 BA.5 」が流行した 2022 年 7 月~ 9 月、急性呼吸器感染症を疑う症状などがあって入院した 16 歳以上の 727 人(年齢中央値 80 歳)を解析。
接種回数別の有効性は・・・。
▽ 4 回・・・ 84.8%
▽ 3 回・・・ 72.8%
▽ 2 回・・・ 58.2%
入院患者の重症化予防については、同 1 ~ 9 月に入院した 16 歳以上の 789 人(年齢中央値 79 歳)を解析。
接種回数別の有効性は・・・。
▽ 4 回・・・ 78.2%
▽ 3 回・・・ 56.9%
▽ 2 回・・・ 16.3%
「(接種回数が増えるにつれて有効性が上昇している点について) 3 、4 回接種完了者と比べ、 2 回接種完了者は最後の接種から半年以上経過している症例が多い。回数による影響なのか、最終接種からの時間経過による影響なのかは現段階では不明。」
さあ、貴方はワクチンに頼りますか?
今まで、ブースター接種の接種間隔が 8 ヶ月➡ 6 ヶ月➡ 4 ヶ月➡ 3 ヶ月とどんどん短くなってきてたものが、年に一度で良いなどど、何の科学的根拠もなく方針転換するワクチン接種に・・・(笑)。
with コロナへいち早く舵を切った欧米では、コロナ後遺症への対策を最重要課題と位置づけていて、すでにアメリカ政府はコロナ後遺症の対策に関する研究に、総額で 11.5 億ドル(約 1,500 億円)という巨費を投じているらしい。
我々の日常生活も後遺症との共存をかんがえなければいけないようだ。
先週、土曜日、日曜日の感染動向を追う。
次回へ・・・。