「真実の口」2,345 サバイバー SeasonⅡ㉙ ~入院 4 日日 ⅴ ~

前回の続き・・・。

隣室からのえずく声やフロアからの痛みに耐える声、計器の音、金属音を聞きながら、まんじりと時が進むのを待つ。

看:「佐々田さん。如何ですか~?」

看護師さんが定期巡回に来てくれたようだ。

私:「はい。大丈夫です。」

看:「ちょっと確認しますね~。」

計器類をチェックしていく。

看:「はい。ありがとうございます。痛みは無いですか~?」

私:「はい・・・。特には・・・。」

看:「痛みが出るようでしたら痛み止めを出しますので言ってくださいね~。」

私:「はい。今のところは大丈夫みたいです。」

看:「分かりました。他に何かして欲しいことはありませんか?」

私:「スマートフォンとかは、まだ頂けないですか?」

看:「ああ・・・。大丈夫ですよ~。ちょっと、お待ちください。お持ちしますね~。」

私:「お願いします。」

しばらくして看護師さんが戻って来た。

看:「こちらで良いですか?」

私:「はい。間違いありません。」

看:「中をご確認して頂けますか?」

私:「はい。」

封を切り、中を確認する。

貴重品入れ

私:「はい。大丈夫です。」

看:「はい。ありがとうございます。」

私:「ベッドをもう少し起こすことは可能ですか?」

看:「はい。大丈夫ですよ。起こしましょうか?」

私:「お願いします。」

看:「はい。コントローラーを手元に置きますので、もうご自身で調整して頂いて大丈夫ですよ。」

私:「わかりました。」

看:「お水も飲んで良いかみてみますね~。」

私:「はい。」

看:「水を少しだけ口に含んでみて下さい。」

私:「はい。」

看:「ゆっくり飲んでみて下さい。」

私:「はい・・・。(ゴクリ)」

看:「大丈夫ですか?」

私:「はい。」

看:「じゃあ、もう少し含んでみましょうか?」

私:「はい。」

看:「もう一回、ゆ~っくり飲んでみて下さい。」

私:「はい・・・。(ゴ・ク・リ・)」

看:「大丈夫ですね~。」

私:「はい。」

看:「じゃあ、お水も飲んでいただいて結構ですよ。」

私:「はい。ありがとうございます。」

看:「こちらのテーブルに吸い飲みを置いときますね。」

私:「はい。」

看:「もし、動けなさそうだったらいつでも呼んでくださいね。」

私:「はい。」

看:「晩は絶食になっていますので点滴で栄養補給を行いますね~。」

私:「はい。」

栄養補給

これが晩御飯らしい・・・ァハハ・・(´゚Д゚`;)

取り敢えず、家内に LINE を入れとく。

LINE ・私:「スマートフォンを返してもらった。ひま~。」

LINE ・家:「お疲れ様。さっき、家に帰ったとこ。安静にしといてください。」

LINE ・私:「体動かされんし、安静にするしかないわ(笑)。」

LINE :家:「☺️」

イヤホン等を持ってくることを忘れたので動画を観ることも出来ない。

ニュース等を見て暇をつぶす。

眠くなったら寝る。

時計を見るが、想像以上に時は進まない・・・。

ぼ~っとしていたら、廊下から慌ただしい声と音が響く。

看 A :「 ?? さ~ん。大丈夫ですか~?」

看 A :「 ?? さ~ん。聞こえますか~?」

看 A :「 ■■ 先生を呼んでください。」

看 B :「はい。」

廊下に足音が響く。

ナースステーションの前の部屋の私は、看護師さんたちの動きも分かる。

声:「急変したんかな~。」

他人事ではないんやろうな・・・。

私のように珍しい舌がんもいれば、肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮体がん、子宮頸がん、 etc ・・・色んながんで手術を受けた方も、この HCU に運ばれているのである。

ショック症状に陥ったり、急性の心筋梗塞や狭心症を引きこしやすい症状の方もいるのだろうから、突然、バタバタするのもうなずける。

先生が目の前を過ぎていく。

■ :「?? さ~ん。?? さ~ん。」

■ :「&%$*%$#%&」

看:「&%#$%&%%〇&&%$〇##&%#$%&」

■ :「%%〇&&%$〇##」

看:「&&%$〇##&%#$%&」

聞き取れないが緊迫したやり取りが肌感で伝わる・・・。

時間にしては、大して経過していないのだろうが、 HCU で同じく横になる私には、長い時間に感じた。

しばらくして、慌ただしい会話も聞こえなくなったようだ。

看:「佐々田さん。如何ですか~?」

看護師さんが何事もなかったかのように定期巡回に来た。

私:「はい。大丈夫です。」

看:「ちょっと確認しますね~。」

計器類をチェックしていく。

看:「はい。ありがとうございます。痛みは無いですか~?」

私:「はい・・・。特には・・・。ああ、枕がずれてくるんで、バスタオルをもらって良いですか?」

リクライニングを繰り返すので、枕が上手く調整できないのである(笑)。

看護師さんが持ち込み袋からバスタオルを出す。

看:「はい。丸めますか?」

私:「いや~。落ち畳んでいただいた方が・・・。」

看:「この位で良いですか?」

私;「はい。ああ・・・。大分、楽にになりました。ありがとうございます。」

看:「いいえ。この後、 10 時には消灯になりますが、何かあったらいつでも呼んで下さいね~。」

私:「はい。」

こうして、 私の HCU の初体験は過ぎていった。

次回へ・・・。