「真実の口」2,028 新型コロナウィルス・・・508

前回の続き・・・。

4 月 19 日(水)、厚生労働省・専門家会合が開かれた。

専門家会合は、現在の感染状況について下げ止まったあと全国的に緩やかな増加傾向となっていて特に大都市部で 20 代や 10 代以下の増加が見られるとした。

重症者数や亡くなる人の数はこの冬の「第 8 波」の時期から大きく減った後、横ばいとなっている。

今後の感染状況については、横ばいから緩やかな増加傾向が続く可能性があり、これまでの傾向を踏まえると接触機会が多くなる大型連休が明けた後で感染が拡大し、いったん減少するものの、再び夏に向けて感染拡大が起きる可能性があるとしている。

国内では、これまでの新型コロナウィルスに感染した人の割合が低いことなどから、この冬の「第 8 波」を超える規模の「第 9 波」が起きる可能性があり、亡くなる人の数は高齢者を中心に多い状況で推移する可能性があるとしている。

また、高齢者などへのワクチンの追加接種や介護現場での感染対策などは引き続き、必要だとしている。

そして、新型コロナの感染症法上の位置づけが「 5 類」に移行されても高齢者などへのワクチンの追加接種、介護や医療現場での感染対策、それにウイルスの遺伝情報の分析などは必要だとしている。

また、専門家会合は、新型コロナの感染が国内で広がった初期の 2020 年 2 月に設置され、おおむね 1 週間から 2 週間おきに定期的に開かれてきたが、「 5 類」への移行に伴って、次回以降は感染状況に応じて不定期に開かれることになる。

専門家会合のメンバーは会合が開かれない間も必要に応じて感染状況や医療の状況などを確認して分析するとしている。

厚生労働省の専門家会合のあと開かれた記者会見で、脇田隆字座長は、現在の感染状況について「全国的に減少傾向がしばらく続いていたが、増加に転じて、緩やかな増加が続いている。ただ、感染拡大のレベルとしては、 2022 年の年明けの『第 6 波』と 2022 年の夏の『第 7 波』の間の時期よりも低く、高いレベルではない。去年の『第 6 波』や『第 7 波』、ことし初めにかけての『第 8 波』で感染がある程度広がったり、ワクチン接種が進んだりしたことで得られた免疫が、ピークを越えて低下してきている。さらに、人々の活動のレベルが戻り、接触の機会が増え、オミクロン株のうち感染力が高く免疫から逃れやすいとされる『 XBB 』系統への置き換わりも進んでいる。疫学の専門家からは、非常に予測が難しいという議論があったが、今後、増加傾向が続いてもおかしくない」と指摘した。

また、感染者数の把握について、新型コロナの 5 類移行後に都道府県からの報告を国が毎日とりまとめて公表する「全数把握」から、指定した医療機関に週 1 回報告してもらう「定点把握」に切り替わることを踏まえ「これまで大型連休や夏休み、お盆など年中行事にあわせて感染者が増える傾向があり、定点把握に切り替わった後も流行状況の監視を続けていく必要がある」と指摘した。

そして「高齢者や基礎疾患がある人など重症化リスクが高い人は引き続き感染対策に気を配ってもらうとともに、 5 月からは、重症化リスクが高い人を対象にワクチンを接種する機会が始まるので、積極的な接種をぜひ、お願いしたい」と話した。

先週、後半の感染動向を追う。

4 月 20 日(木曜日)

4 月 21 日(金曜日)

4 月 22 日(土曜日)

4 月 23 日(日曜日)

次回へ・・・。