前回の続き・・・。
昨日触れた、春節についてだが、習近平氏は来年 1 月 8 日から入国規制を緩和することを発表した。
中国は現在、入国者に 5 日間の集中隔離と 3 日間の自宅隔離を義務付けているが、これを撤廃する。
入国の 48 時間前に PCR 検査で陰性なら入国可能で、入国後の検査は行わない。
中国人の海外旅行も「秩序を持って回復させる」とした。
帰国時の隔離を嫌って、海外旅行を控えていた中国人観光客が日本などの旅行を再開させることが見込まれる。
米政府系のラジオ自由アジア( RFA )などは、中国国内で今月に入って約 2 億 4,800 万人が感染したとする中国政府の内部資料について報じた。
オミクロン株の多様な派生型が出現、ワクチンなどで獲得した免疫から逃れる「免疫逃避」の能力が向上している変異株もあるという。
東北大災害科学国際研究所の児玉栄一教授は、「中国の不活化ワクチンは効果が弱いと当初から言われてきたが、明確になった形だ。感染者が増えると変異する確率が増すだけでなく、より感染力が高い変異が出やすく、まれに病原性の高い変異が出ることもある。特にオミクロン株の派生型は感染力が強いとされ、免疫逃避も起こりやすい。」と指摘する。
さらに、水際対策の強化について「ひとたび流入した後は日本人の間で感染するので、時間と労力を考えると効果は限定的ではあるが、それでも 1 週間から 1 ケ月程度流行を遅らせ、医療体制を立て直す意義はある。水際対策の有無で新たな感染拡大のスタートラインが異なってくるのではないか？」と強調した。
中国から日本への入国者数推移(カッコ内は香港)
7 月 20,310 人( 1,153 人)
8 月 18,078 人( 1,344 人)
9 月 24,966 人( 2,774 人)
10 月 61,377 人( 34,366 人)
11 月 105,914 人( 79,159 人)
そして春節を迎えるわけである。
この脅威をおわかりいただけただろうか？
前週後半の感染動向を追ってみる。
次回へ・・・。
