「真実の口」1,890 新型コロナウィルス・・・378

前回の続き・・・。

5 月 13 日(金)に開催された第 79 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和 4 年度第 3 回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)における死亡例を報告する。

≪死亡報告事例≫

【ファイザー社製】

1.報告状況

・前回の集計対象期間( 3 月 20 日)以降、コミナティ筋注の副反応疑い報告において、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が 36 件増加し(うち、 3 回目接種後の事例は 27 件)あり、令和 3 年 2 月 17 日から令和 4 年 4 月 17 日までに報告された死亡事例は計 1,549 件(うち、 3 回目接種後の事例は 113 件)となった。
・なお、上記に加え、令和 4 年 4 月 18 日から令和 4 年 4 月 29 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が 14 件(うち、 3 回目接種後の事例は 11 件)あった。

(※注 1 ) 2 月 20 日までの調査において同一症例であることが明らかとなった 17 組( No.154 と No.394 、 No.158 と No.215 、 No.367 と No.564 、 No.414 と No.887 、No.468 と No.511 、 No.475 と No.563 、 No.539 と No.753 、 No.569 と No.726 、 No.614 と No.688 、 No.650 と No.781 、 No691 と No.1320 、 No.770 と No.868 、 No.831 と No.1099 、 No.876 と No.907 、 No.1007 と No.1053 、 No.1072 と No.1123 、 No.1426 と No.1444 )については報告内容を統合し、 1 件として計上。また、 29 件(※注 2 )( No.22 、 No.288 、 No.409 、 No.410 、 No.471 、 No.535 、 No.536 、 No.548 、 No.559 、 No.571 、 No.687 、 No.722 、 No.733 、 No.762 、 No.764 、 No.768 、 No.850 、 No.858 、 No.978 、 No. 1186 、 No.1197 、 No.1,200 、 No.1237 、 No.1271 、 No.1292 、 No.1354 、 No.1361 、 No1374 、 NO.1522 )の取り下げがあり、以下に記す症例 No( 1 ~ 1,559 )と報告事例数( 1,514 件)は一致しない。

(※注 2 ) 厚生労働省からは 28 件となっているが、何度、数え直しても 29 件になっている。

毎回断るが、当 Blog では、いたずらにワクチン接種後の死と接種を原因とする死を結びつけるつもりはない。

事実を事実として、認識した上で、自身のワクチン接種の判断材料にして欲しいと思うだけである。

前回までの死亡報告は、以下を参考にして欲しい。

「真実の口」1,692 新型コロナウィルス・・・195
「真実の口」1,695 新型コロナウィルス・・・198
「真実の口」1,707 新型コロナウィルス・・・210
「真実の口」1,714 新型コロナウィルス・・・216
「真実の口」1,720 新型コロナウィルス・・・221
「真実の口」1,723 新型コロナウィルス・・・224
「真実の口」1,735 新型コロナウィルス・・・236
「真実の口」1,741 新型コロナウィルス・・・242
「真実の口」1,750 新型コロナウィルス・・・250
「真実の口」1,759 新型コロナウィルス・・・259
「真実の口」1,770 新型コロナウィルス・・・267
「真実の口」1,779 新型コロナウィルス・・・276
「真実の口」1,793 新型コロナウィルス・・・284
「真実の口」1,809 新型コロナウィルス・・・298
「真実の口」1,858 新型コロナウィルス・・・346
「真実の口」1,874 新型コロナウィルス・・・362

(※注) スマートフォンの場合は、死因は右にスライドして確認できる。

No. 年齢 性別 接種日 発生日 接種回数 基礎疾患 死因
1581 高齢者 2/19 3/23 3回目 不明 心不全
1582 79 3/2 4/3 3回目 脳梗塞
1583 72 不明 3/27 3回目 脳出血
1584 81 2/26 3/6 3回目 間質性肺炎増悪、脳梗塞
1585 59 3/26 3/27 3回目 急性心筋梗塞
1586 84 2/1 2/19 3回目 血球貪食性リンパ組織球症
1587 67 2/24 3/9 3回目 心筋梗塞、
アナフィラキシーショック
1588 74 5/11 11/23 2回目 不明 敗血症
1589 94 2/14 2/17 不明 不明 肺炎
1590 78 2021/6/7 不明
(1ヶ月は経過)
2回目 脳梗塞
1591 90 3/2 3/8 3回目 ①高齢であること
②ワクチン接種
③尿閉及び尿路感染症
④頻脈
⑤採血異常
1592 37 3/23 3/25 3回目 イレウス症状からの腸管穿孔
1593 92 2/22 4/8 3回目 下腿浮腫、食欲不振、慢性心不全の急性増悪
1594 81 3/4 4/8 3回目 播種性血管内凝固、
血小板減少症、
急性腎機能障害、
肝機能障害
1595 68 2/19 2/20 3回目 不明 肺血栓塞栓
1596 57 3/14 3/15 3回目 不明 不明
1597 92 3月初 3/18 3回目 不明 大動脈解離による
心タンポナーデ、
心膜炎
1598 82 4/11 4/17 3回目 原発性ショック
1599 79 7/10 8/20 2回目 左室破裂による心嚢血腫
1600 94 2/5 3/27 3回目 新生物進行
1601 74 3/3 3/3 3回目 大動脈解離
1602 77 4/20 4/21 3回目 発熱
1603 50 3/19 4/5 3回目 マロリー・ワイス症候群、
消化管出血、嘔吐
1604 93 4/4 4/5 3回目 虚血性心疾患
1605 84 2月 2月 3回目 不明
1606 66 3/25 3/26 3回目 血小板減少症を伴う血栓症
1607 92 2/16 4/10 3回目 血小板減少症、出血症状
1608 42 不明 不明 2回目 不明 TAFRO症候群、
多剤耐性クレブシ
エラ菌性肺炎、
腹水、胸水、肝腫大、
脾腫、骨髄線維症
1609 97 不明 不明 不明 不明 急性心筋梗塞

【モデルナ社製】

1.報告状況

・前回の集計対象期間( 3 月 20 日)以降、スパイクバックス筋注の副反応疑い報告において、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告されたて報告された事例が新たに 20 件増加し(うち、 3 回目接種後の事例は 19 件)あり、令和 3 年 5 月 22 日から令和 4 年 4 月 17 日までに報告された死亡事例は計 140 件(うち、 3 回目接種後の事例は 70 件)となった。
・なお、上記に加え、令和 4 年 4 月 18 日から令和 4 年 4 月 29 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が 6 件(うち、 3 回目接種後の事例は 5 件)あった。

(※注 2 ) 4 月 17 日までの調査において他の新型コロナワクチン(コミナティ筋注)の症例であることが明らかとなった 1 件は除外。症例 No ( No.1~ 141 )と報告事例数( 140 件)は一致しない。

前回までの死亡報告は、以下を参考にして欲しい。

「真実の口」1,779 新型コロナウィルス・・・276
「真実の口」1,793 新型コロナウィルス・・・284
「真実の口」1,809 新型コロナウィルス・・・298
「真実の口」1,858 新型コロナウィルス・・・346
「真実の口」1,874 新型コロナウィルス・・・362

No. 年齢 性別 接種日 発生日 接種回数 基礎疾患 死因
133 80 2/15 2/22 3回目 上行大動脈急性解離
134 64 4/2 4/4 3回目 大動脈解離破裂の疑い
135 69 4/9 4/9 3回目 不明 不詳の内因死
136 48 4/9 4/21 3回目 不明
137 64 3/11 3/14 3回目 心室細動から
大動脈解離
138 93 2/21 不明
(数日後)
3回目 肺炎
139 80 2/24 2/25 3回目 不明
140 79 不明 不明 2回目 多発性血栓症
141 75 3/17 3/19 3回目 不詳の内因死
142 79 2/28 3/10 3回目 急性呼吸窮迫症候群
143 29 2/6 2/9 3回目 心筋炎
144 56 8/30 9/2 2回目 ケトアシドーシス、
(アルコール性であると推定)
145 39 3/10 3/11 3回目 不明 急性循環不全
146 27 4/22 4/23 3回目 不明
147 65 4/25 4/26 3回目 不明

【アストラゼネカ社製】

1.報告状況

・前回の集計対象期間( 3 月 20 日)以降、バキスゼブリア筋注の副反応疑い報告において、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告されたて報告されたた事例はなく、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 4 月 17 日までに報告された死亡事例は計 1 件となった。
・なお、上記に加え、令和 4 年 4 月 18 日から令和 4 年 4 月 29 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例はなかった。

No. 年齢 性別 接種日 発生日 接種回数 基礎疾患 死因
1 57 11/4 11/4 2回目 不明

報告取り下げ、統合、修正も兼ねて、ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社を併せて報告する。

★男女比は・・・。

男性 905 ➡ 920 ➡ 980 ➡ 1,037 ➡ 1,058 ( +21 ) 人

女性 639 ➡ 645 ➡ 711 ➡ 751 774 ( +23 ) 人

・不明: 17 ➡ 17 ➡ 18 ➡ 18 ➡ 18 人

〔考察〕今回はたまたまだろうが、ファイザー社は女性に、モデルナ社は男性に偏ったようだ。

★年齢構成は・・・。

10 代・・・ 6 ➡ 6 ➡ 7 ➡ 7 ➡ 7 人

20 代・・・ 29 ➡ 30 ➡ 33 ➡ 36 ➡ 38 ( +2 ) 人

30 代・・・ 33 ➡ 34 ➡ 37 ➡ 39 ➡ 41 ( +2 ) 人

40 代・・・ 40 ➡ 43 ➡ 44 ➡ 49 ➡ 51 ( +2 ) 人

50 代・・・ 94 ➡ 98 ➡ 103 ➡ 112 ➡ 116 ( +4 ) 人

60 代・・・ 120 ➡ 122 ➡ 133 ➡ 139 ➡ 146 ( +7 ) 人

70 代・・・ 312 ➡ 319 ➡ 344 ➡ 375 ➡ 384 ( +9 ) 人

80 代・・・ 471 ➡ 473 ➡ 529 ➡ 560 ➡ 567 ( +7 ) 人

90 代・・・ 273 ➡ 291 ➡ 300 ➡ 308 ➡ 316 ( +8 ) 人

100 代・・・ 15 ➡ 16 ➡ 16 ➡ 17 ➡ 18 ➡ 18 人

不明及び高齢者・・・ 18 ➡ 18 ➡ 20 ➡ 20 ➡ 21 ( +1 ) 人

〔考察〕 3 回目接種が進む中、特に 60 代以上の死亡報告が増加した。ただ、モデルナ社に関しては 20 代・ 30 代の死亡が報告され、ほとんどが接種翌日の急死である。これらにワクチンとの因果化関係なしというのは腑に落ちない。

★基礎疾患の有無を見てみると・・・。

・基礎疾患あり: 1,070 ➡ 1,081 ➡ 1,173 ➡ 1,239 ➡ 1,260 ( +31 )人

・基礎疾患なし: 159 ➡ 162 ➡ 172 ➡ 181 ➡ 184 ( +3 )人

・不明: 210 ➡ 217 ➡ 242 ➡ 288 ➡ 297 ( +9 )人

〔考察〕 基礎疾患がある方の方が比較すると多いのは相変わらずである。

★接種回数を見てみると・・・。

・ 1 回目: 753 ➡ 756 ➡ 762 ➡ 765 ➡ 765 人

・ 2 回目: 562 ➡ 572 ➡ 595 ➡ 607 ➡ 613 ( +6 )人

・ 3 回目: – ➡ – ➡ 2 ➡ 93 ➡ 170 ( +77 )人

・不明: 90 ➡ 97 ➡ 99 ➡ 106 ➡ 111 ➡ 113 ( +2 )人

〔考察〕死亡報告の 9 割以上が 3 回目接種だった。また、 3 回目接種の方の接種から死亡日までの期間がかなり短い。

新型コロナワクチンにおいて死亡として報告された事例の概要

○ 新型コロナワクチンにおいて、予防接種開始後より今回の審議会までに死亡として報告された事例の概要は以下のとおりであった。

【ファイザー社製】

○ 予防接種開始 2021 年 2 月 17 日から前回の審議会( 2022 年 3 月 20 日時点)までに、副反応疑い報告において死亡として報告された事例は 1,514 件( 100 万回接種あたり 7.7 件)であり、今回の審議会( 2022 年 4 月 17 日時点、 424 日間)までに、死亡として報告された事例は 1,549 件( 100 万回接種あたり 7.6 件)であった。うち、3 回目接種後の事例は 113 件であった。
○ 症状の概要に記載された死因等は、虚血性心疾患 158 件、心不全 135 件、肺炎 115 件等であった。
○ なお、 2022 年 4 月 18 日から 4 月 29 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例は 14 件(うち、 3 回目接種後の事例は 11 )であった。

★ 5 ~ 11 歳において

○ 予防接種開始 2022 年 2 月 21 日から今回の審議会( 4 月 17 日時点、 55 日間)までに、死亡として報告された事例はなかったが、 2022 年 5 月 6 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が 1 件あった。
○ 基礎疾患として、出生時重症新生児仮死、低酸素性虚血性脳症があり、生直後より人工呼吸管理をされていた事例であった。また、症状の概要に記載された死因等は、呼吸不全、心不全、心筋炎等であった。

【モデルナ社製】

○ 予防接種開始 2021 年 5 月 22 日から前回の審議会( 2022 年 3 月 20 日時点)までに、副反応疑い報告において死亡として報告された事例は 120 件 ( 100 万回接種あたり 2.3 件)であり、今回の審議会( 2022 年 4 月 17 日時点、 330 日間)までに、死亡として報告された事例は 140 件( 100 万回接種あたり 2.4 件)であった。うち、 3 回目接種後の事例は 69 件であった。
○ 症状の概要に記載された死因等は、虚血性心疾患 17 件、出血性脳卒中 11 件、心筋炎関連事象 11 件等であった。
○ なお、 2022 年 4 月 18 日から 4 月 29 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例は 6 件(うち 3 回目接種後の事例は 5 件)であった。

【アストラゼネカ社製】

○ 予防接種開始 2021 年 8 月 3 日から前回の審議会( 2022 年 3 月 20 日時点)までに、副反応疑い報告において死亡として報告された事例事例は 1 件であり、今回の審議会( 2022 年 4 月 17 日時点、 201 日間)までに、死亡として報告された事例は 1 件( 100 万回接種あたり 8.6 件)であった。
○ なお、 2022 年 4 月 18 日から 4 月 29 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例はなかった。

死亡例に関する考え方(副反応疑い報告の状況に関するまとめ)

【最新の死亡例の報告状況の整理・合同部会】
○ 副反応疑い報告制度において、ワクチン接種後の死亡例として報告されたものは、接種開始から 2022 年 4 月 17 日までにファイザー社ワクチンは 1,549 件( 100 万回接種あたり 7.6 件)武田/モデルナ社ワクチンは 140 件( 100 万回接種あたり 2.4 件)であり、これまで報告された頻度と比較して大きな変化はなかった。また、アストラゼネカ社ワクチンは 1 件( 100 万回接種あたり 8.6 件)であった。死亡として報告された事例のうち、3 回目接種後の事例はファイザー社ワクチン 113件( 100 万回接種あたり2.2件)、武田/モデルナ社ワクチン 69 であった。
○ 報告された症状等は虚血性心疾患、心不全、出血性脳卒中等であった。
○ 専門家による評価では、ファイザー社ワクチンの 1,549 件のうち、 1,540 件は情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できない( γ )9 件はワクチンと死亡との因果関係が認められない( β )とされた。また、武田/モデルナ社ワクチンの 140 件のうち、 139 件は( γ )1 件は( β )とされ、アストラゼネカ社ワクチンの 1 件は( γ )とされた。

【死亡例に関する論点のまとめ・合同部会】
○ 現時点においては、個々の死亡事例について新型コロナワクチンとの因果関係があると結論づけることのできた事例は認めない。
○ 引き続き 3 回目接種後の事例についても、集積する事例に関する情報を収集し、丁寧に評価を行っていくことにより、集団としてのデータを系統的に検討していく。
○ 死亡例の報告に関しては、現時点においては、 3 回目接種後の事例も含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない。

【私の見解】
呆れたことに上記の死亡例のまとめは 4 月発表分とまるっきり同じである。厚生労働省の姿勢がそのまま反映されたものではないだろうか? 3 回目接種から  4 回目接種へと話が進んでいる。 5 月 11 日に厚労省の専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」に提出された資料によると、 4 月 11 ~ 17 日に 40 ~ 49 歳、 60 ~ 64 歳、 65 ~ 69 歳、 70 ~ 79 歳の各世代で、ワクチンを 2 回接種した人 10 万人当たりの新規陽性者数が、未接種の人 10 万人当たりの新規陽性者数を上回っていた。 30 ~ 39 歳はほぼ同等だった。 4 月 18 ~ 24 日には 30 ~ 39 歳でも、 2 回接種者の新規陽性者数が未接種者のそれを上回った。その後、直近の 5 月 25 日までに報告された週次データでもほぼ同様の傾向が明らかになっている。本当にワクチン接種が必要なのかを判断するのはあなた次第である。

次回へ・・・。