「真実の口」2045 余談XXⅦ・・・中編

前回の続き・・・。

会長の一言を得て、安心はしたとは言え、私が住むわけではないので、念のため、久高島の〇〇先生にも連絡をした。

先生によると、立っている建物の下に磁場があり、その部屋が丁度真上になっているらしく、そのせいで磁場が乱れているということだった。

もしかしたら、その亡くなった人もそれが原因のような気がするということで、磁場の調整をすればいいというらしい。

それどころか、その磁場の調整をする役目が私であると言われた。

どうやら、その部屋に呼ばれたらしい。

ただ、心臓の手術を終えたばかりの義母が住んで良いのも可不安になり、聞いてみると、磁場の調整が出来れば、病気の人はその回復力もますので逆にいいですよとのことだった。

しかし、疑心暗鬼になった私は、まさかこれを切っ掛けに、アチコチに呼ばれるということはないでしょうねと聞いてみた。

それは無いから安心してくださいということで、どうしたら良いか尋ねてみると・・・。

相変わらず意地の悪い〇〇先生は、今、頭の中にどんなことが浮かんでいますか逆に尋ねてきた。

「ゼロ磁場カード置いてみます。」と頭に浮かんでいることを伝えると、「いあや、そうではなくて佐々田さんのオリジナルなやり方を考えてください。そして、佐々田さんがどんな風にするのかを教えてください」と笑いながら言うではないか・・・苦笑_〆(´Д`ll)ハハッ

分かりましたと伝え、電話を終えた。

家内にとりあえずのことの経緯を伝え、住んでも大丈夫らしいとの決断をした。

義母の手術前日、義父を介護施設に預けることには成功したようだ。

最期まで、なんでこんなところにいなくちゃいけないんだとごねていたようだが・・・。

翌日、ペースメーカーの装着手術は成功して、とりあえず、カテーテル手術は見送られたらしい。

それから、一週間後、義母の退院日を迎えた。

術後の経過も順調らしい。

退院の手続きをし、義父を施設に迎えに行って帰る予定で、夕方には帰る予定になっていたのだが、やはりイレギュラーは発生する。

道程 3 時間の間に 3 回の休憩を挟んだので、我が家に着いたのは、 7 時前になった。

私が、イレギュラーを想定して、 6 時前に帰り 6 人分の夕飯を準備していたので事なきを得たのだが・・・。

ここから、ハプニング続出となる。

毎夕、我が家に呼んで、皆で食事をし、家内がアパートへ連れて帰るという日が続いた。

慌ただしい中、末娘は中学初の期末テストを迎えていた(笑)

数日が程経過した夜、食事を終え、いざアパートへ送ろうとしたら、家内が義母の血尿が酷いという報告を受けた。

聞いてみると、大阪に来てから尿に血が混じっていたたらしいのだが、飲料水が変わったからかなと特段気にしていなかったらしい。

しかし、日に日に、増えてくるので、不安になり、家内に見てもらったらしい。

家内が言うには、便器が真っ赤になっていたようだ。

この日、義父の従弟が奈良に住んでおり、朝から、家内、義母、長女で遊びに行っていたのである。

移動があったからかなと思いつつ、ペースメーカー装着手術をしたばかりなので、素人判断は出来ない。

とりあえず 119 に電話してどうしたら良いか聞いてみるように指示した。

119 では、とりあえず様子を見て、病院と連絡を取りながら判断するとのことで救急車を向かわせることとなった。

さてここから、頭をフル回転させた。

通常であれば、家内がそのまま義母に付き添えばいいのだが、我が家は、現在、日常が異常事態である。

私は、当然の如く酒を飲んでいるので、車の運転が出来ない。

そこで、考え出したのが、家内が義父を部屋に送り届け、その間を長女に面倒を見てもらう。

私は義母に付き添い病院へ向かい、その後、配送先の病院が決まったら、家内に連絡し合流するという段取りだ。

救急車が到着し、義母は自身の足で救急車に乗り込む。

救急隊員が状況を聞き、いくつかの病院に連絡を取るが、この時間帯で循環器系の医師がいる病院がなかなか見つからない。

ようやく病院が見つかり、念のため、診察をした方が良いということで病院へ搬送されることとなった。

いざ、車を動かそうとすると、ガタンと急ブレーキがかかり、義母の隣に座り、義母のシートベルトを装着し、自身はまだ装着していなかった私は、救急車の車体にしこたま身体を打ち付けた。

今まで、 2 度救急車に乗ったことがあるが、付き添いは初めてだったのだが、 3 度の経験から言うが、救急車は決して安全ではない(笑)

次回へ・・・。